実家の母に頼まれて
新築時から50年ほど経っているトイレの床を
リフォームしました。
新築当時は和式便器が据え付けられていましたが、その後水洗洋式便器に取り替えただけで
床はリフォームせずにそのまま使用、床材はまだしっかりしているものの、
古さと長年の汚れは隠せません。
リフォームするにあたり、まずはやり方と材料の調達。
ネット検索で、床材はクッションフロアに決定。
貼り方も簡単そうです。
次は材料の調達です。
いつも利用しているコメリパワーxxxx 店で下見です。
コメリパワー店とはコメリのホームページによると、ご家庭からプロユースまで対応する
プロジェクトセンターの位置付けの様です。
DIYをする際、必要なモノは揃うし、店員さんの対応も商品知識があって素人には力強い味方です。
さらに今回は
コメリ店頭で無料で配布されている
「HOW TO SERIES」の小冊子。
数ある中から、『トイレの模様替え』を頂いてきました。
この中にはトイレの床にクッションフロアを敷き込む方法が工程順に詳しく書かれています。
加えて、リフォームに必要な道具、材料のチェックリストも付いてますので、
リストを手元に置きながら店内を歩き、必要な資材を購入することができます。
私にはよくあるパターンなのですが、作業途中で『あれが無い、これが無い』と、
必要なモノを買い忘れて「また買いに走る」と言った二度手間、三度手間に陥ることがあります。
そんな時間のロスを未然に防いでくれるとてもありがたいリストです。
素人の私にはとても良い教科書です。
更にコメリのホームページにある『KOMERI TV』内の「クッションフロアの取り付け方」
を見て作業イメージを頭に叩き込んで自分流の作業工程を想定しておきます。
工程1 掃除
作業を行う前に、トイレ掃除です。
便器はもとより、床、側面の壁(漆喰壁は除いて)を綺麗に掃除をします。
良い仕上がりにするためには、やはり下地整備が大切!
台所用洗剤、クレンザー、激落くんなどを駆使して、可能な限り綺麗にしていきます。
実家の床材は薄いベニアの板に樹脂系のモノでコーテイングされていて、ところどころ釘で
止めています。
その釘頭が錆びていたり、ほんの少し浮いている箇所もありましたので、
二徳釘締を使って浮きを抑えます。
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また、床に突起状のゴミが残った状態でフロア材を敷いてしまうと、ゴミが残った箇所がフロア表面の小さな突起として現れてしまいます。
固い材質のフロア材であれば気にならないのでしょうが、クッションフロアはスポンジ状の柔らかい材質なので突起は気になります。
下地調整が終了したら必ず掃除機をかけて、小さいゴミも取り除いておきます。
工程2 型取り
床の寸法を測る。
トイレ内のサイズをできるだけ細かく測ります。
最近の家の壁はほとんどが大壁なので四隅はきっちり直角ですが、
古い家の壁は真壁(しんかべ)で柱の部分が室内側に出てたりします。
面倒ですが、その部分も細かく計測します。
ところが 測ってみると入口と奥では長さが微妙に違っています。
図面の上部イと下部ハの長さが違う
悩ましいです。
先の『HOW TO SERIES』やコメリのビデオの説明によると、計測した床サイズより
フロア材を5cm程大きめにカットする。
敷き詰めながら余分な部分に定規を当てながら切り取るとなっています。
この方法であれば、現場合わせになりますので、多少の誤差は吸収できます。
しかし、だいたいトイレの空間は狭く、特に便器側面や後部の壁までの距離は狭く、
その隙間に体を押し込み、無理な体勢で定規を当てながらカッターを操るのは
『至難の技』。
よって、トイレの床一面に新聞紙を置いて床全体の型を取り、取った型紙に合わせて
フロア材をカットすることにしました。
今回は新聞紙を使いましたが、紙が薄すぎてよれてしまいます、
もう少し厚手の紙を使ったほうが正確に型が取れますね。
工程3 フロア材のカット
クッションフロア材の上に、工程2で作成した型紙を載せ、ずれない様に適当にテープで
止めておきます。
クッションフロア材の裏面に型紙を載せる場合は、からなず型紙も裏面が表になる様に置きます。
クッションフロア材裏面+型紙表面 👈 絶対ダメです。
私は フロア材、型紙共に表面にセットしてフロア材をカットしました。
便器の後方、幅の狭い部分を縦にカット
カットしないと便座が大きくてフロア材が敷けません。
なお、水栓が床から立ち上がっている場合など、必要に応じて切れ込みを入れて置いてください。
型紙に沿ってカットしたフロア材を床面に置き、サイズの最終調整をします。
基本的に現場合わせの型紙からフロア材を切り出していますので、床面とピッタリ符合するはず
ですが、1、2mmのずれが出るかもしれません。
フロア材が大きい場合は、ピッタリと合う様に少しずつカットしながら調整、カットしすぎて
小さくならない様に気をつけます。
また、1、2mm 大きくても大丈夫だろうと考えて、そのまま貼り込んでしまうと、
フロア材が浮き上がり、綺麗に貼れません。
工程4 両面テープを貼る
『HOW TO SERIES』やコメリのビデオの説明通り、適当に両面テープを床面に貼り付けます。
隅や便器周りをキッチリ貼ることに注意すれば、特に難しいことはありません。
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工程5 クッションフロアの固定
両面テープの表面の紙を少しずつ剥がしながらフロア材を固定していくのですが、
フロア材は床面とピッタリの寸法です。
貼り始めが少しでもずれると、床面とピッタリ合わなくなります。
特に『長手方向』のずれには要注意です。
ずれを生じさせない様に、長手方向から少しずつ両面テープの剥離紙を剥がしながら、
何度もズレが無いか確認しながら慎重に。
更に便器周りの剥離紙の剥がし忘れや、剥がした剥離紙が床面に置きっぱなしになってないか?
確認しながら貼り込みます。
この工程が肝です! 焦らず慎重に作業をすれば、床面とピッタリと符合します。
全面の敷き込みが終了したら、ジョイントローラーなどでフロア材をしっかり貼り付け、
便器の裏側に入れた切り込みをシームシーラーで接着します。
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工程6 便器周りをシーリング材で埋める
便器周りに水が染み込まない様に、フロア材と便器の縁をシーリングをします。
それぞれの縁を5mmほど離してマスキングテープで養生し、シーリング材を充填し
指で綺麗に撫でつけて、マスキングテープを剥がせば完了です。
なお、指がコーキング材でベタベタになりますので、気になる方は柔らかいコーキングヘラを
使用したほうが良いかもしれません。
実家のトイレは床材と同じものが腰壁の様に立ち上がっていますので、
その部分もクッションフロアを貼っておきました。
腰壁部分とフロア部分につなぎ目には先ほど使用したシームシーラーで接着しておきます。
更に入口には見切り材を両面テープで貼り付けて、クッションフロア材の端の部分の
剥がれ、破損を防ぎます。
終わりに
今回、現場から取った型紙からフロア材を切り出す方法の場合は、
張り込み時に便器周り、壁との境目にズレが出ない様に慎重に作業を
進めなければなりません。
一方、現場のサイズより5cm程大きめにフロア材を切り出し、張り込みながら余分なフロア材を
切り取っていく方法の場合、
ズレが無い様に気にするのは便器周りのみで、壁との境目は大きめにカットした部分でズレを
吸収できます。
難点は、やはり狭い場所での作業、加えて余分なフロア材を切り取る際、カッターの刃をフロア材
の面と直角に入れる(壁際にカッターを添えて切る)ことが出来るか?
フロア材の面に対して斜めにカッターの刃が入ると、切り口に材料の厚み分の断面積が
見えてしまう。
この部分をいかにうまく施工するかに関わってきます。
フロア材がなかったので、段ボールで再現してみました。
ちょっと判りずらいですが・・・・・。
どちらの方法がベストなのかは、現場の状況、DIYされる方によって変わると思います。
私の選んだ方法、作業が参考になれば幸いです。
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